過去に特に知識もなく、安いスペクターベースを購入して、当時は不満もなかったんですが、今のスペクター知識を使って、今ならどのスペクターを選ぶかを検討していきたいと思います。安いスペクターを狙っている人の参考になれば良いと思います。
まず、スペクターベースをどうして買おうと思ったか?これはとても重要で、スペクターのデザインが良いとか、音が好きだとか、好きなアーティストが使っているとか、購入動機によって選び方は変わってくると思います。購入に際して何を優先するか?これを決めるところから始まります。
例:私の場合、昔のアーティストがスペクターを使っているのを見て憧れがあったので、スペクターを買いたい。予算は6万円までなら出せる。スペクターのカーブドボディを味わいたい。音は良くわからないけど、アクティブが良い。
予算が15万円位出せるなら、中古のユーロか新品だとレジェンドクラシックかレジェンドネックスルーになると思います。昔からのスペクターに憧れがあるなら中古のユーロ一択だと思います。コンパクトなカーブドボディはUSAとユーロはほぼ同じで芸術品のようです。新品レジェンドもカーブドボディですが、ユーロとは違うようです。新品レジェンドはピックアップがバルトリーニだったりアギュラーだったりするので、音が気に入ればそれもありだと思います。
↓ユーロのカーブドボディ。とても滑らかなカーブ。
↓レジェンドクラシックのカーブドボディ。少し厚みのあるボディ。
いよいよ本題の安スペクターについてですが、3万円以下は地雷がありそうなのでおすすめしません、3万円位だと、かなり古いレジェンドかパフォーマー系になると思いますが、あまり古いものは電装系が怪しかったりすると思うので、自分でメンテできるなら1990年頃のNS-2A(韓国製)あたりも良いかもしれませんが、メンテ代で数万飛んでいきそうです。パフォーマー系(中国製、インドネシア製)はボディがフラットなのと、スペクターの特徴の一つであるブリッジが違います。上位モデルと違いすぎるので、上位モデルにステップアップする可能性があるなら、持ち替えた時に違和感が出るので、特にフラットボディのパフォーマー系はおすすめしません。一概には言えませんが、ヘッドロゴが金色のものは、満足度が少ないように思います。
↓パフォーマーのフラットボディ。一番気になるのが、ひじの当たる部分に斜めカット(コンター)入っていないところ。弾いていて気になる人は多いと思います。
↓ひじが当たる部分。
↓金色ロゴのヘッド
↓パフォーマー系ブリッジ
なので、安スペクターといっても予算は5万円位からになります。今僕が選ぶとするとモデルはカーブドボディのレジェンドクラシックでSSDピックアップ(2012年以降)のものです。EMG-HZピックアップのものは新しくても2010年頃のモデルで、中古市場に出てくるのは2000年代前半のものが多いと思うので、いろいろへたっている可能性があるので、おすすめしません。ただ、メイプルボディで3バンドEQが良いならばそれも良いかもしれません。(2006~2008年頃のレジェンドはバスウッドボディで2010年頃はメイプルボディとの情報もあります。)
↓現行品より少し前のモデル。SSDの2ハムなので、4弦ならEMGの35シリーズで違う種類のピックアップに交換が容易だと思います。
安いスペクターとはいっても、スペクターならではのものとして、カーブドボディとスペクターロッキングブリッジ、出来ればスルーネックであればスペクターを感じられて、満足度が高いと思います。
↓スペクターの特徴の一つのロッキングブリッジ。
あくまでも個人の感想ですが、まとめると、カーブドボディのレジェンドで製造から10年以内のもの。金色ロゴのものはフラットボディだったりするので、避ける。なるべく試奏させてもらう。やむなくネットで買う場合は写真をくまなくみて、気になるところがあれば聞いてみると良いと思います。
上記を参考に中古市場を散策しながら良い出物に出会えるといいなと思います。
そして最後に、ネットで知った言葉「迷う理由が値段なら買え、買う理由が値段ならやめとけ」これを基本とすると良いと思います。
本日も最後まで見てくださりありがとうございます。
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